11月27日(木曜日)、6年生を対象に、丹波市柏原出身の彫刻家・磯尾柏里について学ぶ特別授業を行いました。磯尾柏里は明治から昭和にかけて活躍した芸術家で、生活が苦しくても夢をあきらめず、晩年まで彫刻制作を続けました。本校の校長室にある木像「地球と一家のように仲善で」には、世界中の人々が仲良く暮らしてほしいという柏里の深い願いが込められています。
授業では、柏里の歩んだ人生や代表作について紹介し、その中に込められた平和への思いを読み取りました。子どもたちからは「苦しくても夢をあきらめなかったことがすごい」「作品には平和への願いが表れていると感じた」など、作品と向き合ったからこそ生まれた感想がたくさん出されました。柏里の生き方を通して、芸術が人々の心を動かす力を持っていることを実感したようです。
今回の学びは、ふるさとで生まれ育った一人の芸術家が、生涯をかけて追い求めた思いに触れる貴重な時間となりました。子どもたちがこれからの社会を生きていく中で、平和を願う心や夢を持ち続ける力を大切にしてほしいと願っています。これからも、地域の文化や歴史を学ぶ機会を大切にしながら、子どもたちの豊かな心を育んでいきます。