丹波の森公苑より角谷先生をお招きして、3年生は国蝶のオオムラサキについて学習しました。子どもたちはお話を聞きながら、ノートに熱心に話の内容をメモしていました。
初めは、丹波の里山についてのお話を聞きました。丹波の里山は自然豊かで、サルやシカ、クマ、イノシシなど、たくさんの動物が生息しています。しかし、近年人里に降りて家の中にまで入ってくる動物が増えているそうです。また、ブラックバスやアメリカザリガニ、ヌートリア、ミシシッピアカミミガメなどの外来種が多く丹波の地にわたり、それらの外来種が多く川や池に捨てられるようになり、丹波の里山が危険にさらされるようにもなっているそうです。
そのような状況で、丹波ではタガメやメダカなどの生き物が少なくなっているそうです。角谷さんにはこれらの生き物のほか、様々な生き物の標本を見せていただきました。様々な生き物を見た子どもたちは目を輝かせて、標本に触れていました。
丹波の里山が少なくなってきているというお話を聞いた後、実際にオオムラサキの幼虫とも触れ合いました。その大きな幼虫を実際に見た子どもたちは興味津々な様子でした。はじめは少し嫌がっていた子も、最後にはみんな手の上にのせたり、角を触ったりすることができました。
授業の最後には、オオムラサキの幼虫とさなぎを頂き、学校で飼育することになりました。子どもたちと一緒に幼虫を観察して、美しいオオムラサキが出てくるのを楽しみにしています。
国蝶に指定されているオオムラサキは、準絶滅危惧種の一つです。オオムラサキを守るためにも大切に育てられればと思います。上久下地域では、上滝や篠山川などでオオムラサキが見られるそうです。また、探してみてください。