丹波市には有名な彫刻家がおられます。磯尾柏里さんです。
明治から大正、昭和を生きた人ですが、その柏里さんが彫刻家になりたいと夢を追い続け、そして、幾多の苦労の中でも、彫刻をし続けたその思いや作品に込められたメッセージについて、お話を聞かせていただきました。
特別授業として、本校に来ていただいたのは、大阪にお住いの西田様です。
「磯尾柏里伝」(荻野祐一著)という1冊の本と出会い、初代柏里さんの生き方に感銘を受け、この柏里さんを発信するプロジェクトを実現させたいという強い思いを持っておられる方です。
6年生の子どもたちには、図工の鑑賞授業として、1時間のお話をしていただきました。
夢を持つことでどんな苦労にも強くなれることや、柏里さんの生き方を知ったうえで作品を見ると、さらにメッセージがよく伝わってきて、作品鑑賞の面白さにつながることも分かりました。
柏里さんは博愛主義者で、世界の平和を願い、作品を作られています。一つひとつの作品に込められたメッセージも紹介していただきました。
何よりも丹波まで来ていただき、授業をしてもらうことになった西田さんの思いにも触れてほしいと思いました。
子どもたちから、「ただ彫刻をほるだけじゃなく、ほっている作品に自分の思いをのせて作っているのがすごい。」「柏里さんは地震や貧困に悩まされたりしても、彫刻をしたいという思いで、あきらめず努力をされていてすごいと思いました。」などの感想が出てきました。
最後は、持ってきていただいた作品を近くで鑑賞させてもらいました。
柏里さんとの出会い、講師さんとの出会い、もうすぐ小学校を巣立っていく6年生の子どもたちは、これからもいろいろな人との出会いがあるでしょう。多くの人との出会いからいろいろなことを学んでいってほしいと思いました。
西田様、素敵なお話をありがとうございました。