6年生社会科では、日本国憲法と私たちのくらしのつながりについて学習しています。
今回は三権分立の学習の中の「裁判所のはたらき」について学習しました。
裁判所はテレビのドラマなどではよくみかけるものの、実際には子どもたちにとってなかなかなじみのない場所の1つです。
また、2009年より始まった裁判員制度についての学習を深めるためにも、模擬裁判に挑戦し、人を裁くことについて体感的に考えてみました。
題材はNHKが製作している「昔話法廷」という番組です。
昔話を脚色し、実際の法廷で裁判をするとどのような裁判になるのかをドラマ仕立てで再現しています。
今回のお話は「さるかに合戦」。
かにの親子に柿を投げつけて殺害してしまった猿が被告人として出廷し、子どもたちは解説を聞きながら裁判員の立場で判決を考えます。
しかもその判決は「死刑にするか・しないか」です。
そんな重いテーマで・・・・と感じてしまうかもしれませんが、実際の裁判員裁判も一定の重大な犯罪であり、例えば、殺人罪、強盗致死傷罪、現住建造物等放火罪、覚醒剤取締法違反(営利目的の密輸入)、危険運転致死罪などについてです。
判決を下すことは大変難しいですが、子どもたちは真摯に向き合い、考えていました。
将来、大人になったときに自分がどのような社会の見方・考え方を身につけておくべきか、今の世の中の出来事に自分がどれだけ関心を持てているかについてを授業の最後には問いかけました。
6年生なりに、自分と社会を見つめるきっかけの1つになればよいなと思っています。
「昔話法廷:さるかに合戦」(NHK著作)<外部リンク>