令和8年3月28日(土)丹波市立吉見小学校の閉校式がありました。オープニングで、6年生が金管の演奏を披露し、全児童で「ありがとうございました」と皆さんへのお礼の気持ちを伝えました。その後、たくさんの来賓や地域の方々のご参列のもと、市長様はじめ教育長様、ご来賓様からご挨拶をいただきました。児童代表の1人は最後の卒業生として、もう1人は初代市島小学校の6年生として決意を述べました。そして校章旗を返納し、最後の校歌を歌いました。自治会の有志の方が手話で校歌に華を添えてくださいました。ありがとうございました。
閉校イベント実行委員会の方の呼びかけで、地域の方々がたくさん参加してくださいました。体育館では鴨庄太鼓と金管バンドの演奏がありました。「風船はいかが」の伝統の練習曲の演奏には地域の方も参加してくださいました。30年ほど前の卒業生の方が、曲を聴きながら「指が動く…吹けてしまう」とおっしゃっていました。
体育館の外では、自治会の方々が準備してくださった屋台が並んでいました。子どもたちは大喜びです。卒業生たちも楽しんでいました。
体育館では、歴代の金管バンド指導者が年代順に着座され、時どきの思い出を語ってくださいました。その熱い語りに目頭を押さえられる地域の方もありました。先生方のおかげで、歴代の5,6年生全員が金管楽器に触れる機会を持ち続けることができました。伝統をつないでいただき、本当にありがとうございました。
夕方には、校歌を歌いました。その後、市島小と書かれた樽の中に、吉見地区・鴨庄地区・美和地区の水を入れ、ふたをしました。そして、うまく混ざり合い、市島小学校の歩みが前途洋々であるようにとの願いを込め、鏡開きをしました。
運動場ではドローンでの一文字撮影があり、「ありがとう 吉見小」「よろしくね 市島小」の文字を作りました。閉校はさみしいものの、明るい気持ちで新しいスタートを切ることができるように、すべての企画において工夫してくださっていました。これまでの152年間を支えてくださった、地域の皆様のご支援に心から感謝しています。ありがとうございました。そして、引き続き新しい市島小学校をどうぞよろしくお願いします。
明日の閉校式に備え、地域の中学生が壁面飾りを手伝ってくれました。会議室では、実行委員の方々が当時の写真を映像で流れるようにしたり、昭和初期からの卒業写真を見やすいように並べたりしてくださいました。民俗資料館からお借りした、昭和12年の体育館上棟式の木札も飾られ、伝統を感じる空間が来出ました。
長年にわたり地域とともに歩んでまいりました本校の閉校式を無事に挙行できましたことに、心より感謝申し上げます。ご臨席を賜りましたご来賓の皆様、歴代校長先生をはじめ諸先生方、卒業生の皆様、保護者・地域の皆様、そして、本日の開催に向けご尽力いただきました丹波市教育委員会、並びに統合委員会等関係者の皆様に、厚く御礼申し上げます。
本校は明治六年、明倫小学校として開校いたしました。以来、幾多の名称変更や校舎の新築・移転を重ね、時代の変遷とともに歩みを進めてまいりました。平成十六年には、丹波市立吉見小学校となり、現在は、152周年を迎えております。
さて、ご参列の皆様、思い出してみてください。小学生の頃のご自身の姿を。元気に学び合い、語り合う姿を。校舎や、給食、プール、体育館の光景とともに、生き生きとした笑顔が、浮かび上がったのではないでしょうか。児童の皆さん、大丈夫です。閉校はしますが、ここにおられる方々のように、吉見小学校で頑張ったことや楽しかった思い出は消えることはありません。ふるさと吉見小学校は、みなさんの心の中に残り続けることでしょう。
古い書物をひも解きますと、白鳳時代の三ツ塚遺跡が残る、伝統・文化の息づくこの地域・学校で、明治・大正・昭和と、いつの時代も地域との連携を大切にしながら、知徳体のバランスと、生きて働く力の育成をめざした教育活動を行ってきたことがうかがえます。自主性・社会性・創造性は、今も昔も変わらぬキーワードです。開校九十周年には校歌を新調し、百周年にはMBS音楽コンクールで優良賞を受賞するなど、音楽を通した取組にも明るい学校でした。
そのような流れもあってか、昭和55年には、地域の方のご寄贈により金管楽器を購入し、演奏を開始いたしました。以来、金管バンドは本校の誇りとして受け継がれ、地域の行事や式典で演奏を披露し、多くの皆様に喜びと感動を届けております。本日、オープニングでお聴きいただいた音色と、子どもたちの姿はいかがだったでしょうか。
そして令和5年、吉見小学校と鴨庄小学校は統合し、新たな一歩を踏み出しました。子ども最優先の統合で、名称等変更することはありませんでしたが、それぞれが大切に育んできた伝統や文化、教育実践を尊重しながら、学校を創ってまいりました。鴨庄太鼓の伝承もその一つです。子どもたちは新しい仲間とともに切磋琢磨し、たくましく成長しております。
こうした歩みは、常に寄り添い、支え、見守ってくださった地域の皆様のご理解とご協力があったからにほかなりません。「できることあったら言うてよ」「子どもたちのあいさつに、元気をもろとるで」など、日々、前向きなお言葉をいただきます。その都度、吉見地域・鴨庄地域に愛され、地域に育まれた、地域とともにある学校の絆を感じ、心から感謝しております。
さらに来年度には、三輪小学校と統合いたします。吉見地域・鴨庄地域、そして美和地域が手を携え、それぞれの良さを調和させながら、新たに市島小学校を創ってまいります。3つの地域の教育への情熱、子どもたちを思う心、地域ぐるみで支える風土が一つになるとき、そこにはこれまで以上に豊かで力強い学びの場が生まれることでしょう。吉見小学校の閉校はさみしいことではありますが、未来に続く出発点です。引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。
最後になりましたが、これまで本校を支え、育んでくださいました来賓の皆様をはじめ、すべての皆々様方に、心から御礼申し上げます。
笑顔に満ちた市島小学校の未来を信じるとともに、吉見地域・鴨庄地域の皆様のご多幸を祈念し、閉校のあいさつといたします。
令和8年3月28日
吉見小学校 第34代校長 谷川知美