令和2年度 新たな課題に対応した人権教育研究推進校としての取組
1 研究当初の児童生徒の状況と課題
・スマートフォンの所持率が比較的高く、テレビやゲーム、インターネットに費やす時間は少なくない。また、コミュニケーション能力も高いとは言えず、よりよい人との関わり方が身についているとは言えない。メディアとの付き合い方だけでなく、インターネット等を介した人との関わり方や人との直接的な関わり方を身につけることに課題がある。
・友だちとの関わりの中で、よくないことに誘われたときには、きっぱりと断ることができず、トラブルに巻き込まれることもある。友だちがよくないことをしていても諫める声かけができず、傍観者となって見過ごしてしまうこともある。一人ひとりが自分の善悪の判断に自信を持ち、行動できる力を身につけさせたい。
2 研究テーマ
「対話的な活動を通して、互いに認め合える豊かな友だちを育てる」
~保護者や地域とともに、情報社会を生きる子どもに必要なことを考える~
3 ねらい
・情報モラル教育を推進し、テレビやゲーム、インターネットの利用について考え、メディアとの上手な付き合い方を身に付けさせる。
・インターネット等を介した人との関わり方や人との直接的な関わり方を身に付けさせる。
・自分の考えや思いをうまく伝え、よりよい友だち関係を築くために、コミュニケーション能力の向上を図る。
4 具体的な取組
(2)各領域における取組
ア 教科における取組
・取組の概要(様式2) [PDFファイル/95KB] ・指導案 [PDFファイル/165KB] ・児童の感想等 [PDFファイル/143KB]
イ 道徳における取組
・取組の概要(様式2) [PDFファイル/104KB] ・指導案 [PDFファイル/135KB] ・児童の感想等 [PDFファイル/258KB]
ウ 特別活動における取組
・取組の概要(様式2) [PDFファイル/100KB] ・指導案(低学年) [PDFファイル/186KB] ・指導案(高学年) [PDFファイル/217KB]
エ 総合的な学習の時間における取組
・取組の概要(様式2) [PDFファイル/96KB] ・指導案 [PDFファイル/587KB] ・児童の感想等 [PDFファイル/156KB]
5 成果と課題
(1)成果
・ 新型コロナウイルス感染症の予防の対策として、全校児童を対象とした授業をすることができた。感染症の予防策だけでなく、感染者との関わり方やコロナ差別をしない、させないことについても学習することがきた。まさに、新たな課題に対応した指導をすることができた。
・ コロナ禍においてオンラインで学習することも増え、家庭でのインターネット利用の機会が増えた。これに伴い、トラブルが起こることも予想されたため、情報モラル教育の必要性を改めて感じた。児童の実態等に応じた指導をすることができた。
・ 対話的な活動を取り入れ、授業改善に取り組んだことにより、児童が自分の意見を考えたり、友だちと話し合ったりすることを楽しいと感じている。授業も達成感を持って終われたと感じている児童も少なくない。
・ 少しずつではあるが、コミュニケーション能力が向上し、よい友だち関係を築くことにつながっていると考える。
(2)課題
・ 新型コロナウイルス感染症と関連するような人権問題の発生やタブレットPcの導入に伴うインターネットを利用したトラブルが発生することが考えられる。新たに起こる問題に対応できるような体制づくりが必要となる。
・ 対話的な活動だけでなく、新たな生活様式に対応した学習形態を考えていかなければならない。
・ コミュニケーションをとる対象や場を広げ、生活の中でもうまくコミュニケーションがとれるようにしていかなければならない。
・ コミュニケーション能力が向上と情報モラル教育の充実を柱として、互いに認め合い、よりよい人間関係を築くことができるような手立てを考えていかなければならない。